毎月、お客様へアクセス解析のレポートを説明していて
「Google Analyticsの検索キーワードの『not provided』ってなんとかならんのかい!」って言葉をよく耳にします。
なんとかならないものかといろいろ試してみた結果、いくつかの結論にたどり着きましたのでご紹介させて頂きます。
そもそもなぜ『not provided』になってしまうのか?
SSL検索を利用していると云々~。調べればいくらでも出てきますので割愛致します。
結論1:以前のように検索キーワードを取得することは不可能
世の中の検索エンジンがSSLで検索することを標準化してしまっていることで、検索キーワードを取得することは不可能です。
Google Analyticsだけでなく、別のツールを使ったところで結果は一緒との解釈で良いと思われます。
結論2:Google Search Consoleでそれっぽいレポートを出すことは可能
ネットで検索するといくつか対策が出てきますが、その中で私が実践してお客様の反応が良かったものはGoogle Search Consoleの『検索アナリティクス』でした。
今のところこのレポートを別途印刷して説明することで、以前検索キーワードが取れていた頃の様にアクセス分析が出来ています。
レポートの出力にそれほど手間が掛からないのも良い点です。
Google Search Consoleの検索アナリティクスは『このワードで検索した際、このWebサイトは何位くらいで、何回表示されて、何回クリックされました、その割合は何%です。』
というレポートですので厳密には今までの検索キーワードとは違うと思いますが良しとしましょう。
デメリットとしてGoogle検索しか取れないことと過去90日分しか分析出来ないので、Googleの分だけでもレポートをPDF化してデータを蓄積していくことをオススメします。
その他の解決方法
これはだめでした → Piwik
日本Piwikユーザー会 http://www.piwikjapan.org/
オープンソースのアクセス解析ツールなのですが、インストールに少々手間がかかります。(WordPressをインストールするくらいの作業量ですが、お客様全サイトにインストールするのはかなり時間かかります。)
「有料プランで検索キーワードも取れますよ!」とススメられてお金を払ってみましたが、結果は「Google Search Consoleと連携して検索アナリティクスからワードを引っ張ってくる」だけでした。
授業料を取られてしまいましたが、30日以内であれば返金可能とのことです。
こんなのもあるらしい → SimilarWeb
無料プランでは簡易的な表示で上位5個だけではありますが、これは結構お手軽でオススメかもしれません。
SimilarWeb公式サイト https://www.similarweb.com/ja
早速使ってみるためにまずはサイトにアクセスしてみます。
『ログイン/サインアップ』のワードを見て、「アカウントを作る必要があるのかー、面倒だなー」と思ったのですが、ページ中ほどに『ブラウザ拡張機能』とあり、数クリックでお使いのブラウザに機能追加出来ます。面倒なアカウント作成は必要ありません。
(対応ブラウザ:GoogleChrome、Firefox、Safari、Opera)
※SimilarWebのアクセス解析はデータの取得方法や信憑性に疑問があるとの見方もあるようです。また、サイトには明確な料金が掲載されておらず『月額費用が高い』との噂もありますので注意が必要です。
アドオンのインストール(Firefoxの場合)
ページ中ほどの『無料の拡張機能を利用する』ボタンをクリックし、
SimilarWebをインストールします。
検索キーワードを取得する
検索キーワードを取得したいサイトへアクセスし、ブラウザ右上のアイコンからSimilarWebを開きます。
Searchタブを開くと検索キーワードの上位5つが表示されます。
これは簡単!便利!
簡易的な表示で5個だけというのは少ないですが有料プランでもっとみることが出来そうです。また、無料のままでも「競合他社のサイトの検索キーワードも確認することが出来る」のは大きな利点ではないでしょうか。
ロングテールキーワードが取得出来ない点に注意
検索キーワードの上位5つですので、隠れたニーズを掘り起こす『ロングテールキーワード(ユーザー数は少ないがページをたくさん見ている検索キーワード)』を確認することは出来ないようです。
アカウントを作ったり、有料プランに加入するとどんなメリットがあるのか
有料プランで上位5個だけでなくもっと見ることが出来ます。
もともとはアクセス解析やマーケティングのツールであるためアカウントを作り登録を行うことで、マーケティングに関する様々なツールが利用出来ると思います。
今回は検索キーワードに絞った紹介ですので詳しくは調べておりません。検索キーワード以外のアクセス解析やマーケティングツールの部分は公式サイトをご覧ください。
※SimilarWebのアクセス解析はデータの取得方法や信憑性に疑問があるとの見方もあるようです。また、サイトには明確な料金が掲載されておらず『月額費用が高い』との噂もありますので注意が必要です。
まとめ
以前のように検索キーワードが取得出来ない問題については、直接の解決策が無いのが現状です。
しかし、Google Search Consoleをうまく活用することで、以前と同じような形でお客様に検索キーワードレポートを提出することが出来ます。
SimilarWebをはじめとした最近流行のマーケティングツールですが、今現在はいろいろなツールが出回っていてどれも一長一短です。今回のSimilarWebは「検索キーワードが取得出来なくて困っている」ニーズにうまく合致しているのかもしれません。
ただ、このツールも検索キーワードに限ったとしても決して万能とは言えず、参考程度のデータとなります。やはり『検索キーワードを取得することは不可能だが、ある程度推測する事は可能』といったところでしょうか。