先日、弊社が納品したテラステーション(TS3210DN0802)で、度々接続出来なくなる不具合が発生しているという問い合わせがありました。
現地に伺いテラステーションのシステムログを確認したところ、不具合が発生した時間帯で下記のような記述があることが分かりました。
Jun 27 10:17:24 FILE-SERVER networking.sh: link_down eth0
Jun 27 10:17:31 FILE-SERVER linkstation: cron.sh : logrotate/status is fine.
Jun 27 10:17:32 FILE-SERVER splx_buffalo_loopback.sh: /usr/local/bin/splx_buffalo_loopback.sh umount: start
Jun 27 10:17:32 FILE-SERVER splx_buffalo_loopback.sh: /mnt/array1/spool/TMNAS is already unmounted
Jun 27 10:17:32 FILE-SERVER splx_buffalo_loopback.sh: /usr/local/bin/splx_buffalo_loopback.sh umount: exit 0
Jun 27 10:17:35 FILE-SERVER linkstation: smb.sh: stop
Jun 27 10:17:35 FILE-SERVER sysctl: apply /etc/sysctl.iSCSI.conf
Jun 27 10:17:35 FILE-SERVER linkstation: DWARF : Killing all dwarves
Jun 27 10:17:36 FILE-SERVER bufsyncd.sh: Info : bufsync daemon stop process START
Jun 27 10:17:36 FILE-SERVER bufsyncd.sh: Info : bufsync daemon is already stopped
Jun 27 10:17:36 FILE-SERVER bufsyncd.sh: backup_bufsync_data: /var/bufsync/sqlite3/data is not exists
Jun 27 10:17:39 FILE-SERVER sysctl: apply /etc/sysctl.iSCSI.conf
Jun 27 10:17:39 FILE-SERVER sysctl: apply /etc/sysctl.iSCSI.conf
Jun 27 10:18:01 FILE-SERVER splx_buffalo_loopback.sh: /usr/local/bin/splx_buffalo_loopback.sh restore: start
Jun 27 10:18:01 FILE-SERVER splx_buffalo_loopback.sh: /usr/local/bin/splx_buffalo_loopback.sh restore: exit 0
Jun 27 10:18:02 FILE-SERVER linkstation: smb.sh: start
Jun 27 10:18:07 FILE-SERVER sysctl: apply /etc/sysctl.iSCSI.conf
Jun 27 10:18:07 FILE-SERVER wafs.sh: check_and_repair_unbalance_status : can’t find unbalance situation of umount
Jun 27 10:18:07 FILE-SERVER wafs.sh: check_and_repair_unbalance_status : can’t find unbalance situation of common.settings
Jun 27 10:18:08 FILE-SERVER kernelmon: cmd=lanact 1000 full eth0
Jun 27 10:18:08 FILE-SERVER networking.sh: link_up eth0
色々試しましたが全て効果無し_| ̄|○
(smb.sh: stop)でファイル共有プロトコルであるSambaも停止していますが、ネットワーク回りのエラーのようなので下記のこと順番に全て試し、都度経過を見ていただきましたがいずれも効果はありません。
・テラステーションの再起動
・LANケーブルの変更
・HUB側LANポートの変更
・USB接続の取り外し(USBケーブルでUPSと連携していたのを解除)
・UPSの取り外し(電源はUPSを経由させずに直接コンセントへ接続)
・テラステーション本体のLANポートの変更(LAN1を利用していたのをLAN2に変更)
・ネットワーク設定の初期化(テラステーション本体の扉を開けて、下から見上げるとちょうど電源ボタンの下あたりに赤色の小さなボタンがあり、長押しすることで実行されます)
原因は、テラステーションのこの機能だった。
テラステーションのネットワーク関連の設定をするメニューの中に「サービスを再起動する時間」というものがあり、デフォルトで1秒になっているのですがこちらを10秒に変更したところ今回の不具合が解消されました。
http://manual.buffalo.jp/buf-doc/35021201-13.pdf
マニュアル(181ページ)に本機能の詳細が記載されていまして、
通信障害やLANケーブルの抜き差しで発生するネットワークサービス(SMB/AFP等)の再起動を抑制します。
ということです。
おそらくサービスが再起動するのは安全設計なのだと思われますが、デフォルトの1秒のままの場合、通信障害等がなくても敏感に反応してしまうケースがあるそうです。
テラステーションには裏コマンドがあり、それを実行することで詳細ログをローカルPCにダウンロードできるのですが、取得した詳細ログをメーカーサポートへ送って調査していただいたところ、上記を試して欲しいとのことでした。
同じ現象で悩まれている方はぜひ一度お試しください。