こんにちは。千本木です。
過去にもご案内しているとおり、いよいよWindows 7のサポート期限が1年を切ってしまいました。
私もお客様に「Windows 7のサポート期限が近付いてきているのでパソコンの買い替えはどうでしょうか?」という話をさせていただくのですが、多くのお客さまからこのような質問を頂きます。
「パソコンの寿命ってどのくらいですか?」
確かにまだ使えるパソコンであれば買い換える必要はなく、OSをアップグレードすれば良いですよね。
今回はそんな企業が利用するパソコンの寿命について考察いたしました。
ハードウェアの寿命はどのくらい?
壊れやすいパーツは何だ
一つの観点として「パソコンの寿命=パソコンのパーツが壊れるまでの期間」と考えることができます。
きちんとした統計を取っているわけではありませんが、経験上壊れやすいパーツは大体以下のものになると思います。
- ハードディスク(データを保存しているパーツ)
- 電源(またはバッテリー)
- 冷却用のファン
- 光学ドライブ(DVDドライブなど)
この中で、電源やファン、光学ドライブについては故障してしまってもパーツの交換ができれば使い続けることはできます。
ただし、データを保存するハードディスクが故障してしまった場合にはパソコン内のデータの復旧が困難になります。
※このような場合に備えて弊社ではクラウドバックアップをお勧めしております。
ですので、「ハードディスクが壊れた」≒「パソコンが壊れた」ということになり、「ハードディスクの寿命≒パソコンの寿命」と言うことができます。
もちろん、ハードディスク自体は交換ができますので、壊れる前にきちんとメンテナンスすればパソコンはまだ使い続けることができますが、メンテナンスを行わないのであれば買い替えを検討する必要が出てきます。
ハードディスクはどれくらいで故障するのか
ちなみに昔GIGAZINEさんが記事に取り上げていたハードディスクの生存率の統計のグラフが以下の通りです。
3年経過後から生存率がぐっと下がり、6年後にはなんと半分のハードディスクが故障してしまうという結果になっています。
企業利用のパソコンが壊れると大変
特に企業利用のパソコンの場合、ハードディスクが壊れてから復旧作業を行うと、復旧まで1日~2日パソコンが使えない状態になります。
また、ハードディスクの故障は突然やってきますので、突発的に1~2日間パソコンが使えなくなることは、業務遂行上致命的な被害を及ぼしかねません。
- 月末に経理処理を行っているパソコンが壊れてしまった
- さっきまで作成していた資料が入っているパソコンが急に起動しなくなった
などなど。考えただけでも恐ろしいですね。。。
上記のことから企業のパソコンは壊れてから買うのでは遅いため、ハードディスクの故障率が上がる3年目頃から、遅くとも故障率が50%に達する6年目までに、計画的にパソコンを買い替えることが適切だといえます。
性能的な寿命
もう一つのパソコンの寿命に関する重要な要素がパソコンの性能です。
パソコンがなんだか遅い、インストールしたソフトが動かない。そのように感じたらパソコンが壊れていなくても買い替えタイミングかもしれません。
一例として一般的な5年前の企業向けパソコンと現在のパソコンは以下のようなスペックになります。
2014年頃 | 2019年 | |
---|---|---|
OS | Windows 8.1 | Windows 10 |
CPU | Core i3 3240 | Core i3 8100 |
メモリ | 4GB | 8GB |
ストレージ | 500GB HDD | 512GB SSD |
モニタ | 21.5インチ | 24インチ |
メモリが2倍になっているとか、モニタが大きくなっているのはわかると思いますがCPUとストレージ部分を簡単に比較してみます。
CPU
CPUのベンチマークでおなじみのPassMarkさんから両CPUを比較すると以下のようになります。およそ1.86倍の性能があります。
https://www.cpubenchmark.net/compare/Intel-i3-8100-vs-Intel-i3-3240/3103vs765
ストレージ
ストレージがハードディスクからSSDに変わった恩恵は非常に大きく、両者を比較すると4倍の性能差があります。
導入いただいているお客様からは「パソコンの起動時間が1/3以下になった」「パソコンがキビキビ動く」という声を多くいただきます。
ハードディスク
SSD
パソコンの買い替えで作業効率アップ、生産性向上
上記の性能差からおおよそ5年経過すると大きな性能差があることが分かりました。
パソコンの性能が上がることで作業効率が著しく向上するのはもちろん、結果的に業務の生産性も向上します。
特に、何をするにしても遅いと感じているパソコンは買い替えることで劇的な効果を生むのではないでしょうか。
故障していなくても、性能面からはおよそ5年経過しているパソコンは買い替えるべきだと言えるでしょう。
まとめ
今回の記事はいかがだったでしょうか。
故障率と性能面から、弊社としては「企業利用のパソコンの寿命は大体5年。早ければ3年程度。」と回答させていただいております。
もちろん、すべてのパソコンの寿命が同一ではありませんが、5年経過したパソコンは買い替えを検討する時期に来ていることは確かです。
「まだ使えるから」という理由で貴社でも古いパソコンを使っていないでしょうか?
そんなパソコンがありましたら是非弊社に提案をさせてください!ご連絡お待ちしております!