皆様はじめまして。
今回のブログを担当させていただきます、ネットワーク事業部の生方と申します。
何卒宜しくお願いいたします。
入社から半年ほどたち、日々様々なことを勉強しております。
ネットワークに関する知識や技術は、実践で学ぶことが数多くありますが、業界の傾向や最新技術などを取り入れることも大切ということで、先日東京ビッグサイトにて開催された「Japan IT Week春 2019」に参加してまいりました。
Japan IT Weekは、リードエグジビションジャパン株式会社が主催する日本最大級のIT展示会です。例年、冬にインテックス大阪、春に東京ビッグサイト、秋に幕張メッセと、年3回各所で開催されています。
弊社の社員も、研修や動向調査として度々訪れております。
過去の記事でも、その様子をレポートしております。
新入社員2016 Japan IT Week 秋に行ってきた
Japan IT Weekとは
コンピュータに関連する幅広い分野から企業が参加しており、今回のJapan IT Week春では以下の11の専門展に分かれて、合計1,180社が出展しておりました。
- 情報セキュリティEXPO
- データセンター展
- データストレージEXPO
- モバイル活用展
- 通販ソリューション展
- 店舗ITソリューション展
- Web&デジタル マーケティングEXPO
- クラウド コンピューティングEXPO
- ソフトウェア&アプリ開発展
- AI・業務自動化展
- ビッグデータ活用展
各分野とも国内外のメーカーが出展しており、多くの来場者で賑わっておりました。
今回私が主に回った展示会場は、「情報セキュリティEXPO」「データセンター展」「データストレージEXPO」「クラウド コンピューティング EXPO」「AI・業務自動化展」でした。
セキュリティの基本はメールから
今回の展示内容やブースを見学する中で個人的に感じたのは、セキュリティ対策に関連するブースの中で、「メール」を対象とした製品や展示が多く見受けられたことです。
コンピュータの世界では日々新しい脅威が生まれています。マルウェア、フィッシング、標的型攻撃メールなどなど・・・。手口は巧妙化し、被害も年々大きくなっています。
しかし、そのような攻撃のきっかけとして今なお多く利用されるのはメールです。
メールの添付ファイルにマルウェアを仕込む、メール内のリンクからフィッシングサイトに誘導する、取引先になりすましたメールで重要な情報を引き出す・・・といったように、メールを利用した攻撃は多岐にわたります。
全ての攻撃方法に個別に対応することは難しいですが、その根幹となるメールのセキュリティ対策をしっかりと行うことは、一番基本であり、なおかつ一番有効な対策と言えるかもしれません。
私が見学した企業ブースでは、ハードウェア・ソフトウェア両面からメールのセキュリティ対策を行う製品を提供しておりました。
一般的なセキュリティソフトで提供される、マルウェアやスパムメールの保護機能以外にも、設定されたキーワードを含むメールを検知すると上長や管理者の承認を経由して送信することで情報漏洩を防ぐ機能や、添付ファイルを自動的にZIP暗号化して送信する機能など、メールによって引き起こされる脅威に特化した機能が盛り込まれておりました。
RPAで進む効率化
セキュリティ関連以外では、「RPA」に関する展示も興味深かったです。
「RPA」とは、Robotic Process Automationの略で、定型的な作業を自動化・効率化する仕組みのことです。
注目されている分野という事もあり、RPA関連のブースも数多くありましたが、今回私はRPAのシナリオ開発やコンサルティングを行っている企業ブースで、実際にシナリオ作成を体験しました。
時間としては10分程度のもので、ツールは「WinActor」を使用しました。内容としては、
- InternetExplorerを起動する
- ブラウザ上に表示された会員登録フォームに情報を入力する
- 登録ボタンをクリックして完了
といった流れです。
『IEを起動する』『テキストボックスにカーソルを合わせ、指定の文字を入力する』『画面上のボタンを画像認識してクリックする』といった一つ一つの手順がブロックになっており、フローチャートのように繋げていくだけでシナリオを作成できるのはとても分かりやすかったです。
実際に作成したシナリオを起動すると、全自動で作業が完了します。今まで手打ちしていたような単調な作業があっという間に終わってしまいます。
WinActorは海外製のRPAツールに比べ、実行速度は劣っているとのことでしたが、日本製ツールということでコマンドも日本語表記で理解しやすく、プログラムの基本的な知識があればシナリオ作成は決して難しくないというのは大きな利点だと思います。
運用次第で様々な分野に応用ができ、業務改善に効果が期待できるのではと感じます。
おわりに
このような大規模な展示会に参加するメリットは、一日の中で幅広い分野の商品や情報に触れられることだと思います。
セキュリティやRPA、サーバ、ストレージなど様々なブースを見学し、直接企業の方々とお話させていただいて情報を得られたことはとても有意義でした。まだまだ自分の勉強不足を感じるところもありますが、今後も積極的に情報を取り入れていくようにしたいです。
また、弊社では今回取り上げたセキュリティやRPAに関連するお問い合わせなども受け付けておりますので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
次回のJapan IT Weekは、2019年10月23日~25日、幕張メッセで開催されます。皆様も機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。