こんにちは、千本木です。
弊社で取り扱っている商材の1つにダークファイバーがあります。
ダークファイバーについて以前の記事でも取り上げていますので併せてご覧頂きたいのですが、ダークファイバーとは簡単にまとめると以下のような内容になります。
- NTTなどが敷設した光ファイバーのうち、利用されていない回線をダークファイバーと言う
- NTTは弊社のような特定事業者へダークファイバーの取り扱いを認めている
- 取り扱い事業者にもよるが、大手専用線サービスと比べると安価に提供されている
- ダークファイバーが利用可能なエリアで、ダークファイバーの空きがある場合に利用が可能
- ダークファイバーを使って特定拠点間の光回線接続が可能
- 光ファイバーを占有するため、他者の通信の影響を受けることはない
- インターネットを経由せず、拠点間を光ファイバーで直接接続するため、セキュリティが担保できる
- 終端に設置する機器の性能により、通信速度が変わる(100Mbps / 1Gbps / 10Gbpsなど)
- 設置機器にもよるが理論値に近い速度が出る
- 閉域網での利用となるため、基本的に外部からの通信障害監視はできない(外部からのVPN接続などの手段があれば可能)
- 保守が必要な場合には事業者に確認が必要 障害に備えて予備機の検討もあり
総じて拠点間を接続するのであれば、費用や通信速度面でメリットがあるのがダークファイバーです。
ただし障害時の保守に関しては取り扱い事業者によって異なります。
大学からSINETへの接続
ダークファイバーについて特に最近お問い合わせを頂いているのが、大学から学術情報ネットワークSINETへの接続です。
SINETでは「先進性」「超高速性」「高信頼性」「国際性」「高機能性」をコンセプトとし、高速ネットワークやクラウド、多くの学術コンテンツを提供しています。
※SINETホームページより
規模によって数百人から数千人がネットワークを利用する大学では特にネットワークの通信速度と安定性が重要です。
また多くのコンテンツを提供するSINETを有効的に利用するためには安定した高速通信でSINETへ接続することが必要になります。
※参考:ノードに専用回線等で接続する|SINET
https://www.sinet.ad.jp/connect_service/access_environment/connect_node
SINETへの接続は広域LAN接続や地域学術研究ネットワーク等経由の接続を認めているものの、現実的には専用線の利用が必要となります。
大手回線業者から専用線サービスが提供されていますが、ランニングコストが高くなります。
結果的にダークファイバーを使用したほうが速度でも、コストでも優位になるケースがほとんどです。
弊社でのSINET利用の事例
弊社では群馬県内の大学様にてSINETへの接続をお手伝いさせていただきました。
1つの事例ではダークファイバーを使って大学拠点からSINETデータセンターへ10GBASE-LRでノード接続しました。
この事例では元々専用線を引いていたものを、ダークファイバー利用に乗り換えました。
通信速度がそれまでの1Gbpsから10Gbps近くまで劇的に向上しただけでなくランニングコストも下がりました。
導入した機器(メディアコンバーター)も安定稼働しています。
まとめ
最近では大学だけでなく、初等中等教育へのSINETの開放が議論されています。
専用線サービスの検討だけでなくダークファイバーの利用もご検討ください。
また、SINETへの接続を検討しているけれども、どこに依頼したら良いのか分からないという大学様、是非弊社へお声がけください。