AIで画像生成するサービスは日々たくさん増えていますが、アカウント登録やインストールしたりするのは、安全面で心配なサービスが多いです。
そのため、今回はアカウントやインストールの必要が無く、無料でブラウザ上で完結する画像生成AIをご紹介します。
Scribble Diffusion
https://scribblediffusion.com/
さっそく試してみます。
枠の中に構図を描いて、構図の説明を英語で入力し、「Go」ボタンをクリックします。
(英語は自動翻訳を使いました)
↑背景がちょっとおかしいです。
再生成してみます。
↑今度はいい感じに出来ました。
※今回は構図を描き直しましたが、同じ構図で何度も違う画像を生成することも出来ます。
他にも色々試してみました。
↑人間は厳しいですね。
↑線の歪みまで再現してしまいました。
↑太陽が想定していた場所と違いますが、いい感じの画像ができました。
↑元の構図が悪かったので、かごの中の処理が失敗していますが、画像生成は上手く出来ました。
メリット
・アカウント登録が要らない
・回数制限が無い
・構図の指定ができる
デメリット
・日本語入力に対応していない
・生成サイズ512×512px
・消しゴム機能が無く、構図を一発書きするのが難しい
※2023年5月時点の情報です。
感想
良くも悪くも描いた構図がしっかり反映されます。
とても手軽なのは魅力的ですが、マウスで綺麗な構図を一発書きするのが、かなり難しいです。
消しゴム機能さえあれば…と思います。
構図が正しく、上手く描けさえすればもっと画像の精度が上がると思います。
自然物は多少崩れていても上手くいく印象です。
他のインストール・アカウント登録無しの画像生成AIサービス
お絵描きばりぐっどくん
ラインで友達追加してトーク画面で言葉を送信すると、その言葉をもとに画像を生成してくれるチャットボットです。
日本語でもOK。生成サイズは512×512pxです。
ただし、無料版は1日3枚までの回数制限があります。(2023年5月現在)
「Stable Diffusion」という画像生成AIを使用しており、精度は高いです。
また、文字起こし、外国語の翻訳、似顔絵作成などの姉妹ラインボットもあります。
著作権について
AIはネット上の情報を学習しコンテンツを生成していますが、学習元を明らかにしていないサービスが多いです。
現在の日本の法律では、学習元の権利者の許可なく、AIに著作物を学習させることができます。
参考記事はこちら:
https://www.nttdata-strategy.com/knowledge/reports/2023/20230427_01/
しかし、AIに自身の作品を無断で学習されたとして、AI生成サービスの作成者に対し、著作権侵害の訴えを起こすなどの動きも、国内外で出てきています。
そのため、現在はまだAIが生成した画像の商用利用は厳しいですが、
2023年3月にAdobeが、自社の画像素材提供サービス「Adobe Stock」のみを学習させた、著作権の問題がない画像生成AI「Adobe Firefly」を発表しました。
まだβ版で、Adobeアカウントとは別に登録が必要になりますが、商用利用する場合はこちらをおすすめします。
まとめ
AIを使用したサービスは日々進化しています。
しかし、AIを使わないと何も出来ない、考えられないような人間になってしまったら、技術は進化していても人間としては退化していくのではと思います。
あくまでAIはツールであって、アイデアの引き出しやベースの作成として使うなど、距離をうまく保って、AIを利用していきたいものです。