みなさんはGoogle検索が煩わしく感じるときはありませんか?
私はタブを開きすぎてしまいがちで、気づいたらタブが溢れかえっていたり、
あるいは欲しい情報がなかなか見つからず
検索してはブラウザバックを繰り返しているときに煩わしく感じていました。
そんな煩わしさを解消してくれるであろう「AI搭載の検索エンジン」を試してみました。
本記事では、「Felo」に焦点を当て、従来の検索エンジンとの違いや、
特にエンジニアにとって有益な機能について解説できたらと思います。
Feloとは
FeloとはAI搭載の検索エンジンで、
収集した情報をもとにレポートやスライド、マインドマップの作成までを自動で行ってくれます。
情報の収集と整理の効率化を図ることが可能です。
また、2025年1月から検索エージェント(検索代理)機能も追加されており、
専門分野に特化した情報の収集も可能となっております。
無料でも十分に使える機能です。
Feloがエンジニアと相性がいい理由
検索の自動化と検索結果の最適化
従来の検索エンジンはリンクを提供してくれますが、
Feloの場合は検索結果を最適化して提供してくれます。
リンクをクリックする度に欲しい情報が書かれているかを探し、
情報が足りなければ検索結果に戻って次のリンクをクリックする。
この作業をFeloが代行し、情報をまとめて提供してくれるところは大きな違いです。
左側に生成された文章があり出典も明記されています。
右側には出典元のソースが記載されています。
新しい技術の検証や忘れてしまいがちなコマンドのオプションなど
調べることが盛りだくさんなエンジニアはFeloと相性がいいのではないでしょうか。
ChatGPTとの違い
ChatGPTは事前に学習した情報を元に回答を生成してくれますが、
FeloはWeb検索やSNSを元に回答を生成してくれるためリアルタイムな情報を取得することができます。
そのため、新しく発表された技術や脆弱性に関する情報も取得可能です。
また、情報源の明示をしてくるためハルシネーションのリスクは低減していると言えます。
ChatGPTの回答に疑問を感じてGoogle検索したことはありませんか?
Feloではソースのプレビュー表示が可能で、プレビューでは回答に用いた文章をハイライトしてくれます。
そのため、効率的に情報収集を行うことができます。
とはいえ生成された文章の正確性はユーザ自身で判断する必要があります。
多言語対応のグローバル検索
CLIR(Cross-Language Information Retrieval)技術を採用しており、
日本語で質問を投げても世界中の情報源から関連する結果を取得できます。
Google検索でも日本語の記事よりも海外の記事のほうが母数が多いため、
英語で検索したほうが欲しい情報を得られたりします。
エンジニアにとって重宝する機能ではないでしょうか。
右側に表示されるソースは外国語を日本語訳してプレビューされます。
質問のコツ
AI搭載とは言え検索・質問する技術は必要です。
例えば 「IPv4 over IPv6について」 と入力した場合だと、
IPv4 over IPv6が必要とされるようになった背景や概要といった回答となりました。
以下に「IPv4 over IPv6について」で回答された内容のマインドマップを示します。
次にもう少しだけ細かくキーワードを入力してみます。
「IPv4 over IPv6の技術に関する情報を、インフラエンジニアに向けに幅広くかつ詳細に集めて報告してください」
とすると、IPv4 over IPv6に用いられるプロトコルの違いやポート開放の制限などの情報も得ることができました。
さらにここから主要なプロトコルを扱うプロバイダ一覧を調べたり、
使用できるポートなどについて深堀することで多岐にわたって情報を集めることが可能です。
自分専用の検索エージェントの作成
新しいスレッドから検索元を検索代理に変更すると検索結果をレポート形式で提供してくれます。
いくつかテンプレートもありますがマーケティング寄りなものがほとんどなので、
ここではインフラエンジニア向けの情報を収集するエージェントを作成したいと思います。
マイエージェント → エージェントを追加
ここでは「インフラエンジニア向けの技術を提供する検索エージェントを構築」と入力してタスクを提出します。
その他の項目は自動で入力されますが、必要であれば変更を加えエージェントの保存を行います。
先ほど作成したマイエージェントを選択し、「IPv4 over IPv6について」と入力してみます。
336個のサイトを検索し、7523文字でレポートを作成してくれました。
以下は作成されたレポートの一部です。
作成されたレポートを一読するだけでも勉強になりますし、
編集やスライドとして保存することも可能なので、
プレゼン資料のたたき台として使用することもできて便利です。
まとめ
現代では日々膨大な量の情報がアップデートされ、新しいサービスが次々とリリースされています。
特に生成AI関連の分野では進化が速く、すべてを把握することは困難です。
そのため、自分なりに情報を整理し、まとめるスキルを身に着けることが大切ではないでしょうか。
今回はFeloを活用しましたが、また新しいサービスを見つけたらご紹介したいと思います。