今回はWindowsで最近問い合わせがあった事例を紹介したいと思います。
目次
WindowsでCドライブが圧迫!
以前、このブログでも紹介した「Cドライブの空き容量不足」ですが、先日同じ問い合わせがありました。今回は「Cドライブの空き容量不足」とは違う原因でCドライブの空き容量が不足していました。
Windows Updateに利用されるシステムファイルを確認
お客様から問い合わせを頂いてまず初めに調べたのがCドライブの空き容量不足でした。しかし、「C:\Windows\SoftwareDistribution\DataStore」のフォルダ容量を確認しましたがCドライブの空き容量が不足になるほどのデータ量ではありませんでした。
そこで別の要因で調査をしました。
ブラウザのキャッシュ・ディスクのクリーンアップ
「Internet Explorer」や「Google Chrome」などの履歴やキャッシュのデータ量が多いと考えました。しかしデータ量は数百MBでした。
また、「ディスクのクリーンアップ」で削除できるファイルや容量も確認しましたが、こちらもデータ量に問題はありませんでした。
原因はWindowsのTempフォルダ内のファイル
原因を調べていくと「C:\Windows\Temp」の中にあるファイルが圧迫していることがわかりました。マイクロソフトのサポートサイトで対処方法が紹介されていました。
C:WindowsTemp フォルダーに cab_XXX_X ( X は数字) が生成されディスクの容量を圧迫している場合の対処方法
今回は
- C:\Windows\Temp
の中に「cab_xxx_x 」のファイルが無数にあり、全てのファイルの容量を合計すると約250GBも使っていることがわかりました。
「cab_xxx_x 」のファイルは本来一時的に利用され通常であれば削除されるファイルですが、何らかの要因で問題が発生し削除されず残ってしまったファイルでした。これらのファイルを削除することでCドライブの容量不足は解消しました。
上記のように、本来は一時的に利用された後に削除されるはずのファイルが残ってしまい、Cドライブ圧迫してしまうファイルは下記のフォルダでもあるようです。
- フォルダ:C:\Windows\logs\CBS\
ファイル名:CbsPersist_xxxxxxx.log
ファイル名:CbsPersist_xxxxxxx.cab
まとめ
今回の問題はWindwos7のパソコンで起きましたが、Windows7/8/8.1/10以外にもWindows Serverでも同様の報告があるようです。今のパソコンはHDDの容量が数百GBあるのでパーティションの分割や動画や写真をたくさん保存していなければCドライブが不足するようなことはなかなかありません。もしCドライブの容量が圧迫されるようであれば「Cドライブの空き容量不足」とあわせて今回のような不要ファイルの削除をすることで問題は解決します。
Windows XPでMicrosoft Office 2010が急に使えなくなる
すでにマイクロソフトのサポート期限が切れている「WindowsXP」ですが、「WindowsXP」のパソコンを使っているお客様からExcel、Wordが急に使えなくなったと問い合わせがありました。
原因を特定する為いくつか質問し、わかったことがありました。
- OfficeのバージョンはOffice2010
- 今まで使えていたのに急に使えなくなった
- 使えなくなったタイミングはWindows Updateのあと
調べたところ2018年11月6月にリリースされた「Microsoft Office 2010 更新プログラム」の「KB4461522」が原因でした。
- 「WindowsXP」で「Microsoft Office 2010」を利用しているパソコン
が今回の対象となります。一時的に「Microsoft Office 2010 更新プログラム」の「KB4461522」を削除することで使えるようになりましたがお客様にはすぐに、パソコンのリプレイスを提案しました。
サポート期限が切れているOSを使うことは、今回のこと以外にもセキュリティ上のリスクが非常に高くなります。問題が起きてからでは遅いのですぐに最新のOSに切り替えましょう。