こんにちは。突然ですがスマートトラッカーをご存知でしょうか。
スマートトラッカーは位置情報を通知するための通信機能を備えた小型のデバイスのことです。スマートフォンで位置情報を把握することができるため、鍵や財布などの置き忘れを防止する効果があります。
有名なスマートトラッカーといえばApple社のAirTagがありますが、各社から様々な製品が販売されています。
今回、このスマートトラッカーを入手しましたので記事にしたいと思います。
目次
Eufy Security SmartTrack Link
私が入手したのは、Anker社のEufy Security SmartTrack Linkという製品です。
購入した理由は以下のとおりです。
- 鍵や財布をすぐにどこかにやってしまうので、分かるようにしたかった
- 一人で外出しがちな子供に持たせたいと思った
- 何よりAmazonのセールで安く買えた
元々はAirTagも気になっていたのですが、AirTagの価格が1個4,780円なのに対してEufy Security SmartTrack Linkは4個セットで8,000円を切る価格でセール価格になっていたのですぐに購入してしまいました。
AirTagとの違い
ここでAirTagとEufy Security SmartTrack Linkの比較をしてみたいと思います。
名称 | AirTag | Eufy Security SmartTrack Link |
---|---|---|
防塵・防水機能 | IP67(防塵対応・水深1mまで最長30分水に耐えられる) | IPX4(防塵なし・水の飛沫程度は耐えられる |
UWB(超広帯域無線通信) | 対応 | 非対応 |
アクセサリー | 多い | 少ない |
位置情報の共有 | 不可 | 可能 |
電池の持ち | 1年以上 | 1年 |
総じてAirTagの方が高機能で、防塵や防水機能が必須の場合にはAirTagしか選択肢はなくなります。
また、Apple製品なのでケースなどのアクセサリー類も豊富にあることも魅力です。
Eufy Security SmartTrack Linkの優位点として位置情報の共有が可能であることが挙げられますが、デメリットがあるので後述いたします。
スマートフォンとの連携
スマートトラッカーは基本的にスマートフォンと連携して使いますので、iPhoneと連携してみました。
Eufy Security SmartTrack LinkのiPhoneとの連携方法は2種類あります。
- iPhoneの”探す”に持ち物として登録する方法
- 専用のアプリ(Eufy Security)と紐づけて使う
iPhoneの”探す”アプリに登録した場合
“探す”アプリの持ち物として登録され、位置情報を”探す”アプリで確認することができます。
では、スマートトラッカーはどうやって離れた場所でも位置情報を提供しているのでしょうか。
結構凄いAppleの「”探す”ネットワーク」
iPhoneやiPad、MacなどのApple製品には”探す”ネットワークというものがあります。
“探す”機能が有効化されている他者のiPhone等がbluetoothによって検知された”探す”対応デバイスのおおよその位置情報を”探す”ネットワーク上に提供する機能です。
スマートトラッカー等の持ち物の位置情報を”探す”機能によって把握することができるようになります。
特に日本はiPhoneの所有率が高い国ですので、”探す”ネットワークの有効性が高くなります。
bluetoothよりも正確な場所を取得するUWB
iPhone 11以降の製品は高精度な場所を取得する超広帯域無線通信UWBに対応しており、UWBに対応しているスマートトラッカーであればより具体的な位置を割り出すことができます。
便利ではありますが、UWB対応製品は高価になる傾向があります。
またUWBはおおよそ10mの範囲でしか動作しないため、bluetoothで大体の場所を特定してスマートトラッカーの音を鳴らすという手順で十分なような気もするので、個人的にはスマートトラッカーにUWBは搭載していなくても良いように思います。
AirTagはUWBに対応していますが、Eufy Security SmartTrack LinkはUWBに非対応です。
専用のアプリ(Eufy Security)を使った場合
Eufy Securityを使うためにはAnker社のEufy Securityのアカウント登録が必要になるので、少し手間かもしれません。
位置情報を特定する動作としてEufy Securityがインストールされている端末同士が通信し合うことで”探す”ネットワークと同じように位置情報をクラウド上に提供しているようです。
Eufy Security自体はAndroidにも提供されているアプリですのでインストールされている端末が多くなれば精度が上がるでしょうが、日本人の半数が持っているiPhoneを使う”探す”ネットワーク機能と比べると精度が低くなると言えるでしょう。
位置情報の共有の問題
Apple社の”探す”機能との住み分けとしてEufy Securityには共有機能があります。例えば子供のスマートフォンに紐づけられたEufy Security SmartTrack Linkを親のスマートフォンで閲覧することが可能です。
便利な機能ですが、やはり精度の問題がありますのでいざというときに役に立たない可能性があります。
スマートトラッカーを子供に持たせることはできるのか
ストーカー防止機能を考える
スマートトラッカーにはストーカーによる悪用を防ぐためにストーカー防止機能があります。
知らず知らずのうちにスマートトラッカーを設置されてしまうことも怖いのですが、子供に持たせることを考えるとストーカー防止機能が敏感に働いて万が一学校などでアラートが鳴っても問題です。
AirTagであれば、持ち主から離れてから8時間以上経過した場合に検知されるようになっています。
また、Eufy Security SmartTrack Linkも基本的にAirTagと同じく”探す”機能に対応していて、一般的なiPhoneから検知できるためストーカー防止機能としてはAirTagと同一と言えます。
実際にスマートトラッカーに反応した事例
子供に持たせているiPhoneに紐づけしたEufy Security SmartTrack Linkが一度だけ私のiPhoneで検出されて通知が来たことがありました。
子供がiPhone自体を家に忘れてスマートトラッカーだけを持って私と長く行動している状態が原因でしたので、ストーカー防止機能がうまく働いてくれたと思います。
またスマートトラッカーから特に音が鳴ることはありませんでしたので子供に持たせても大丈夫であると判断できました。
実際にスマートトラッカーを使ってみた感想
スマートトラッカーを使っておおよそ2ヶ月が経過していますが、想定していたとおり学校で音が鳴るようなことはありませんでした。
子供の位置情報などは毎日見るものではありませんが、万が一の際に位置情報を確認ができることを考えると安心材料が増えたように感じています。
自分自身も鍵や財布にスマートトラッカーを付けていますが、財布を忘れて家を出ようとするとiPhoneに通知が来るので明確に忘れ物が減りました。
スマートトラッカーはちょっとしたコストで日々の生活が少し良くなりますのでおすすめです。気になった方は是非ご検討ください。