2020年1月14日にとうとうWindows 7が公式サポートの期限切れを迎えました。
2009年7月にリリースされて以来、約10年半の間使われてきた安定したオペレーティングシステムでしたが、とうとうその役目を終えることになりました。
目次
Windows 7を使っていると発生する問題
サポート期限が切れてしまったWindows 7を使うとどんな問題が発生するでしょうか。
マイクロソフト社の公式ページに以下のように書かれています。
Windows 7 のサポートが終了 | Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-7-end-of-life-support-information
- 仕様変更、新機能のリクエスト
- セキュリティ更新、プログラム サポート
- 無償、有償サポート
サポート終了後もWindows 7がインストールされているデバイスを使い続けることはできますが、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、マルウェアへの感染やフィッシング詐欺、情報漏えいといったリスクにさらし続けることになります。この機会にWindows 10への移行をご検討ください。
昨今話題になったランサムウェアもWindows 7には感染するけれども、Windows 10には感染しなかったものがありました。
Windows 7を使い続けているとこのようなリスクを抱えることになります。
また、Windows 7を使い続けていると以下のような警告が出てくるようになっています。一刻も早くWindows 7の使用はやめるべきかと思います。
Windows 7パソコンは買い替えるべきか、アップグレードすべきか
ではWindows 7のパソコンはどうするべきかを考えたいと思います。
もしWindows 7のパソコンがお手元にある場合、一刻も早くWindows 10搭載パソコンへの買い替えを行うか、Windows 10へアップグレードするかの選択肢となります。
Windows 7搭載パソコンは買い替えるべき
- Windows 8:2012年10月リリース
- Windows 10:2015年7月リリース
上記のように後継のWindowsがリリースされてから7年以上経過しています。新しいWindowsが発売されるにつれてWindows 7のパソコンが終売に向かったと考えると、現在Windows 7が稼働しているパソコンは基本的には6~7年経過したパソコンが多いと考えられます。
以前のブログで触れたように、企業で使うパソコンは5年程度のライフサイクルであることから、買い替えを行うのがセキュリティ面だけでなく、故障予防や、性能面の向上が期待できるためベストな選択と言えるでしょう。
Windows10へアップグレードを検討しても良い場合
基本的には買い替え推奨ですが、何らかの意図があってここ2~3年以内にWindows 7搭載パソコンを買った場合は、Windows 10へのアップグレードを検討しても良いと思います。執筆時点(2020年2月)ではまだ無償でアップグレードができるようです。
ただし、アップグレード作業には時間がかかるのと、アップグレードがうまくいかないケース、アップグレード後に不具合が出るケースなど、問題が出る場合が多くあるため、弊社のようなITサポートが行える会社に作業依頼を検討してはいかがでしょうか。
どうしてもWindows 7を使わざるを得ない場合
企業の場合、どうしてもWindows 7にしか対応しないソフトウェアを使う必要があり、Windows 7を継続して使わざるを得ないという状況があります。
ネットワークには繋げないこと
セキュリティ更新が行われない以上、ネットワークに繋げてはいけません。インターネット上の脅威にさらされることになります。
ネットワーク設定からデフォルトゲートウェイの値を消してしまって、インターネットにアクセスできないけれども社内LANには繋がるという運用をしている会社さんを見たことがありますが、USBメモリなどの媒体経由で脆弱性を突かれてしまった場合に社内に拡散させてしまうという問題を抱えることになります。
どうしてもネットワークに繋ぐ必要がある場合にはESU
それでもWindows 7が必要で、ネットワークにもつなぐ必要がある企業の場合にはESUの導入を推奨いたします。
Windows 7のサポートは終了しましたが、企業向けにExtended Security Updates(ESU)という延長セキュリティ更新プログラムを提供するサービスがあります。
ESUによるWindows 7のサポートは2023年までだそうです。
Windows 7 の拡張セキュリティ更新プログラムに関する FAQ | Microsoft
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4527878/faq-about-extended-security-updates-for-windows-7
対象となるエディションが限られていて、Windows 7 EnterpriseとWindows 7 Professionalのみが対象となります。
価格は公表されていませんが、1デバイスあたり年間30ドルとも50ドルとも言われており、次年度以降はより高額となるそうです。
ただしESUを使ったとしてもサポート期限が2023年までとなりますので、期限までに何かしらの対策を打つ必要がありますね。
まとめ
基本的にはWindows 7は使い続けてはいけません。使用している場合には、すぐにWindows 10への買い替えを行いましょう。
弊社ではお客様向けに最適なパソコンのご提案とサポートを行っております。パソコン周りでお困りの企業様は是非弊社までお問い合わせください。