自宅や会社で使っている無線LANですが、無線LANの電波がどこまで届いているか気になりませんか。今回は無線LANの電波の強さをみることができるソフトを紹介します。
無線LANの電波強度が見える Ekahau HeatMapper とは
Ekahau HeatMapperは無線LAN対応パソコンを持って部屋の中を歩き回ることで、無線LANの電波の強さの状態がわかるソフトです。歩き回らないといけないのでパソコンはノートパソコンになります。Ekahau HeatMapperのダウンロードはこちらのサイトからできます。ダウンロードするにはメールアドレス、氏名、会社名、などの入力が求められます。その後、ダウンロードするためのURLが登録したメールアドレス宛に送られます。
現時点(2016年6月10日)では Windows 8 / 7 / Vista /XP (64ビットおよび32ビット)に対応しています。
使い方
用意するもの
Ekahau HeatMapperを使うときに電波の強さを調べたい部屋や建物の図面画像があると便利です。ない場合にはWindowsのペイントで作成しても大丈夫です。図面画像がなくても電波の強さを調べることはできるので心配ありません。
今回は簡単に作成した下記の図面を使います。
電波の強さを調査
では、Ekahau HeatMapperを使ってみましょう。起動させると下記の画面が表示されます。
今回は図面画像を作成したので「I have a map image」を選択します。
対応しているファイル形式は「jpg / bmp / jpeg / wbmp / png / gif / svg」になります。
ファイルを選択すると下記が表示されます。
左側には無線の一覧が右側にはHELPが表示されます。
無線LAN電波を調べる時には両サイドの表示は必要ないので赤で囲ってある【◂】【▸】をクリックすることで表示を一時的に消すことができます。
※右側の無線LAN一覧内にはSSIDとMacアドレスが表示されていますがセキュリティを考慮し塗り潰しています。
では、電波の調査を行いましょう。
自分がいる位置を【左クリック】することで調査が始まります。
建物内を移動し、今いる位置にカーソルを合わせ【左クリック】します。
これを繰り返し行い一通り終わったら【右クリック】で調査を終わりにします。
繰り返した結果がこちらになります。
赤で囲ったところからスタートし建物内を歩き回りました。小さな○が左クリックした位置、矢印が歩いた方向になります。右クリックで調査を終了すると下の図が表示されます。
電波が強いと緑で表示され電波が弱くなると黄緑、オレンジや赤で表示されます。上記の図では右上が緑になっているので電波が強いということになり、無線LANアクセスポイントも右上のどこかにあるということになります。また、無線LANアクセスポイントのアイコンが端に表示されていますが、その位置に無線LANアクセスポイントがあるわけではなく、その方角に無線LANアクセスポイントがあるということになります。
図には数多くの無線LANアクセスポイントが表示されています。この建物のまわりにはこれだけの電波がとびかっています。このままでは図に表示されているのがどの無線LANアクセスポイントの電波の強さかわかりません。表示されている無線LNAアクセスポイントのアイコンにマウスのカーソルを合わせてみましょう。そうするとカーソルを合わせた無線LANアクセスポイントだけの電波の強さだけが表示されます。いくつか試してみましょう。
下記の図は赤で囲った無線LANアクセスポイントにカーソルを合わせその電波の強さを表したものです。
特定の無線LANアクセスポイントの電波の強さを画像で保存することができます。
左上にある「Take Screenshot」をクリックすることで保存できます。
結果
無線LANの電波の強さを普段みることはできません。「Ekahau HeatMapper」を使うことで電波の強さを確認することができます。現在の電波状態を確認することで無線LANアクセスポイントの設置場所を変えたり、新しい機種を購入する判断材料になります。